伝わる聞き方、話し方のコツ〜「点」を「線」にする【10月メールメッセージ#1】

みなさまこんにちは。

最近、語られた言葉の一部がことさらに

取り上げられ、誤解されたり炎上したり

している場面に複数、遭遇しました。

お互いにもう少し優しい目で見られれば

いいのにな、と思いつつ、

実は私たちの普段の仕事の中で起こりうる

ことでもあるなとも感じました。

 

そこで今日は、そんな

「言葉の受け取り方」「伝え方」について、

聞く側・話す側の両面から考えてみたい

と思います。

 

(1)話を聞く側として

何らかの発言が人の口から出る言葉で

ある以上、

その人が歩んできた背景を考慮して

話は聞いた方が良いし、その人の使う言葉の

意味も想像しながら聞いた方が良い

(その方が解釈を間違えない)、と

いうことです。

 

今なら、たとえ初見の人であっても

ネットや人から事前に情報収集をすれば

ご本人の経歴だったり思いだったり、

というのは何らかの形で

みることができるものです。

 

そうしたところで、本人がこれまでどんな

ことを大事だと思ってきたか、あるいは、

何を大切だと思って仕事をしているか、

といった発言の背景は少なくとも理解した

上で、その人と話をした方が良い、

と考えます。

 

その上で、その人の発言を聞いている中で

何か心が動くとすれば、

それにはおそらく理由があるはずです。

私自身は、もしネガティブな感情が

湧いてきたときには、まず冷静に

こんなふうに考えるようにしています。

「あの人がそんなことを言う背景に、

どんな気持ちや感情、あるいは状況が

あるのだろう」

 

ポジティブな気持ちが湧いてきたときには

逆に自分を振り返ってこう考えます。

「私がここに感動、あるいはすごく感銘を

受けたのは何故だろう。どこが気に入った

のだろう」

・・・といった感覚です。

 

もちろん、発言の中にハラスメント的な内容

がある場合にはそもそもNGですが、そうで

なければ、「そんなことを言う背景」に

思いを馳せてみることによって、

少しこちらの気持ちに整理がついて、

相手に反論するにしても、言葉を選んでより

熟議ができることにつながります。

 

その場で聞いた言葉を「点」として捉える

のではなく、話した相手の来し方を含めた

「線」で捉えるイメージです。

 

(2)話をする側として

これを読んでいただいているみなさまは、

リーダーやマネージャーとして

人に話をすることもあるかもしれません。

その場合には、「聞いている側が、

自身の言葉の意味をどう捉えるか」と

いうことをこれまた想像力を使って

伝える必要があります。

 

チームのリーダーとして就任したばかり、

とすれば少々難しいところもありますが、

普段よく話しているメンバーであれば

相手がどんな言葉にセンシティブか、という

ところはもちろん気にした方がいいかも

しれません。

 

また、これはよく初めましての場所

(研修や講演)で話をすることが多い

自分が気をつけていることとして、

最初の自己紹介のところで、

今日(そのテーマで)自分が伝えたいこと、

そしてなぜそう思うに至ったか、

いうところを端的に伝えています。

伝えるときに使う言葉は受講して

くださる皆様により伝わりやすい言葉を

選ぶようにしています。

 

相手に、「点」ではなく「線」で伝えていく

努力を普段からしておく、ということに

なりましょうか。

 

いずれにしても、スピードが求められる

今の世の中ではありますが、それに耐えつつ

コミュニケーションをしていくために、

「点」ではなく「線」を意識するように

したいものですね。

 

今回話題にしたコミュニケーション・

あるいは交渉等々、事業経営や仕事

の中でご自身が”磨いていきたい”

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それではみなさま、本日も素敵な秋の1日を

お過ごしくださいませ。