新メンバーに仕事の守破離の「守」、どう伝える?〜3月メールメッセージ#1

みなさまこんにちは。

先日、本当に久々に着物を着る機会が

ありました。楽しいひと時を過ごした

その日に、ちょっと気づいたことが

あります。

 

着付けていただき動き始めると、私が

不慣れなこともあって当然いつものように

動けません。でも、着物に合わせて

体の動きが変わると、確かに心の動きも

変わってくるのです。

 

平素は早足で歩いているのが、

否応なしに歩幅は小さく、そしてゆっくり

に変わりますので、気持ちも少しゆったり

としてきます。

いつもほぼ意識していない「所作」に

ついても、ゆったり綺麗な動きにしようと

思える心のゆとりが出てくる気がしました。

 

形から入って、その形で暮らしていた頃の

人の営みをなんとなく体で感じた、とも

言えるでしょうか。

 

こうして

「形から入って色々なことを感じとる」

という場面、お稽古事全般でありますよね。

特に”道”と言われるお稽古事ではよく

「守破離」ということが言われます。

まずは形=型を守る、「守」から入って

色々な要素を学び取ることが大事とされます。

 

私たちの仕事もそうかもしれません。

どんな仕事でも一応「型」という

「原理原則」がある。そして、

慣れてくると周りの環境変化に応じて

やり方を応用したり、さらにそれが

自然にできるようになってきて

「自分らしい、あるいは自分だからこそ

できる」形を得ていく、ということです。

 

あと一月で職場に新入社員を迎え入れる

方も多くいらっしゃるかと思います。

まずは「守」るべきことは何か。

伝える側の守破離の「守」、言語化

できているでしょうか。

 

仕事に関する「守」は環境変化

に応じてどんどん人の意識が変わって

きていきますよね。

例えば時間外労働管理に関する考え方や

ビジネスマナーとされることなどです。

言語化する時に合わせて見直しが必要

になります。

 

また、伝え方についても同じく、です。

もちろんこれも人それぞれで、ルールが

あるわけではないと思います。

ただ、人を大事にする経営が叫ばれ、

組織と個人の関係性が急激に

変わってきている昨今だからこそ

一方的に伝えるのではなく、

「相手が理解できるように注意しながら

伝え方を変えていく」ということは

私たちに必要な「守」の一つでは

ないでしょうか。

 

伝えるべき「守」は何か、職場メンバーでも

その内容を再度確認してブラッシュアップ

しておくこともできますし、

「基本に立ち返って伝える」準備、

そろそろ始めてもいいかもしれません。